難病なう〜不治の病と共に生きる

下痢と低血圧

今日は起床後から下痢が止まらない。これはもちろん、ATTRvアミロイドーシス(FAP)に見られる典型的な症状の1つだ。

排便を誘発するのは、食事だ。今日は、朝食を摂った直後に強烈な便意が襲ってきた。慌ててトイレに駆け込むと、水様便が長々と続いた。

排便を終えた頃に襲ってくるのが、低血圧症状だ。これは特に体内の水分をたくさん排出する水用便の場合に顕著だ。トイレを出て、寝室に向かう間に貧血で倒れそうになる。これは起立性低血圧に襲われた時と同じような感覚だ。

このような低血圧に襲われた場合、ベッドに横になる以外の事は何もできなくなる。今日の場合は、昼食の準備と洗い物をしたかったが、どちらも叶わず、現在伏せっている。

低血圧症状とは、生涯にわたって共存していくしかない。症状に襲われるたびに「またか!」と思ってしまうが、やり過ごすしかないのである。10年ほど前に低血圧症を初めて経験した頃は絶望的な気分になったが、それも何度も繰り返されるうちに慣れてきてしまうものだ。今ではもう、食後の低血圧・起立性低血圧の両方は、1日のうちに必ず起こるルーティーンのようなものだと感じられるようになりつつある。ルーティーンだと思うと、不思議なことに絶望感は薄くなっていく。嘆いても状況は好転しないのだから、それをそのまま受け入れ共存していくというのが賢いやり方だと思っている。