難病なう〜不治の病と共に生きる

【福岡県立伝習館高等学校で講演会】

〔新たな講演内容で臨む〕

高校生は新たな聴衆

2019年11月1日,福岡県柳川市に出向き,講演会を行いました。主催者は〈福岡県立伝習館高等学校父母教師会〉です。私は90分間いただき,講演をしました。

当日の会場は800人ほどの人数で埋まっていました。私は心を弾ませながら,お話をさせていただきました。
高校生が対象となる講演会は始めてで,講演内容を見直してきました。高校生は真剣に聴いてくれたので,準備をしっかりして良かったなと思いました。

講演内容は大きく分けて2つ。1つはアミロイドーシスと闘病に関しての話,1つは気づきの内容のシェア。前半は過去についての話で後半は未来についての話ということもできると思います。
今回大幅にリニューアルしたのは後半部分。未来が無限の可能性に開かれ輝いている高校生に対しては,これから進む際のヒントになるような話をしたかったのです。

伝える話と察する内容

私は元小学校教師なので,小学生にもイメージしやすいように話をします。今までの講演会の聴衆は成人,それもどちらかというと高齢者が多く,私の“イメージしやすく話す”という特性がよくマッチしていたと思います。
ところが今回は対象が高校生なので,工夫が必要でした。感受性の豊かな高校生には,闘病の様子や症状の詳細を伝えることは,必ずしも良い結果を導かないと感じていたからです。

私は今回,詳細な画像を提示したり丁寧に経過を説明したり心の動きを細かく述べたりということをしませんでした。高校生には与えられた情報に対して,自分の感性に従い,自分なりに理解してもらえれば良いと思ったのです。
言葉にしない,画面に表さないでも相手に伝える。講演は奥深いものだなと実感しました。

影響を受ける高校生

しかし私の準備は至らなかったようです。私の話を聴いている最中,会場内各所で調子を崩す高校生が幾人も出てきたのです。先生によれば,
「先生の話を自分のこととしてイメージして,リアルに気持悪くなってしまったようです」
とのことでした。

私は高校生の感受性を甘く見ていたといわざるを得ません。

倒れたけれど良い講演会という評価

しかし担当の先生は,
「話を真剣に聴き,自分のこととしてとらえた結果だから大丈夫」
と言ってくださいました。高校生が倒れているのに,その中から成果を読み取る,その落ち着いた言動には感動しました。

そう言えば,講演会終了後に高校生が私にかけてくれた言葉や挨拶,会釈などからは温かい心遣いを感じることができましたし,保護者の方々からもにこやかな笑顔が返されました。講演内容を肯定的に評価していただいている,そう強く感じることができました。

講演会の内容

それでは実際の講演内容をシェアします(途中,倒れた高校生が運び出されるところと花束贈呈の準備部分をカットしてあります)。感想をお待ちしています。

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