こんにちは,シロクマセンセイ(4690sensei)です。
私は2018年3月末日をもちまして,小学校教員を退職しました。子どもたちや職員の皆さん,職場,住み慣れた町,……いろんなもの・こと・人に別れを告げるのはさびしかったです。
私は定年で退職したのではありません。病のために,職を全うすることができなくなったのです。
もう少し詳しくお伝えしましょう。私は難病治療のために2016年6月より病休,8月より休職しました。2016年8月22日から入院・加療を続け,2016年9月に生体肝移植術を受けました。2017年6月に退院しましたが,運動能力などの衰えにより,職場復帰が難しい状況になりました。しかしその後自宅でリハビリを続け,2017年10月になんとか職場復帰を果たしました。
この職場復帰は特別なものでした。10月1日から翌年の3月31日までの半年間だけ復帰し,その後は早期退職をするという前提での限定復帰だったのです。
なぜそこまでして復職したのか。それは私が,子どもたちと約束した上での入院だったからでした。
私は子どもたちと約束したのです,
「手術に成功し,必ず戻ってくる」
と。
私は大好きな子どもたちの元に戻り,約束を果たしたうえで,改めてお別れがしたかったのです。それが果たせて,私は安心しました。
三月,私は6年生の子どもたちに最後の授業をしました。私の闘病生活からの教訓を伝える,いわゆる“命の授業“です。
子どもたちはじっと耳を傾けてくれました。そして授業後には,
「感動した」
「勇気が湧いた」
「ありがとう」
「夢に向かって前進します」
などの嬉しい反応を寄せてくれたのです。
私はその瞬間,これからの私の仕事を悟ったのです。私はこれから,難病から得たものを多くの方々に届け伝えることで,同じような境遇に悩む人たちの“光“となり,勇気を与える存在になるのだと。
このページを訪れてくれたあなたに一番伝えたいこと。それは,諦めないことです。私は生を諦めなかったから,現在こうしてあなたとふれあうことができるのです。これからブログ記事を中心として私の思いを伝えていきますが,それは未来に向けての“光“を届けたいからだということを,あなたに分かってもらいたいのです。
これから私が綴っていくお話は,一見すると辛い内容かもしれません。しかしそれは,出口の見えない暗いトンネルではありません。諦めなかったから道は開けたという,サクセスストーリーなのです。よろしければおつきあいいただきたいと,強く願っています。