〔最近,食欲がすごい〕
いつまでも食べ続ける
最近,食欲増進の度合がすごい。自分でも驚くくらい,食べ続けている。味わいについては依然として味覚障害が残っているのであまり進展はしていないけれど,
- 辛い物もむせずに食べることができる
- あごが疲れにくくなり,長時間の咀嚼ができる
という変化がある。そのおかげで,食事に対する喜びが復活してきた。
食いしん坊の復活か
そもそも私は食いしん坊だった。最大体重は120kgを超えていたし,起床直後に脂っこい物(たとえば豚カツやステーキなど)も好んで食べていた。また,食べる量も多かった。
現状は一見,食いしん坊の復活のように見えるけれど,ちょっと違う。それは,
- 大量に食べることはできない
- 一般的なスピードで食べ進めることができない
というところに見え隠れする。家族が30分ほどで食べ終わった場合,私は3倍ほどの1時間30分間くらい時間がかかってしまう。
身体からのサイン
ふと,こんなことを考えた。私の消化器官を鍛えるためには,定期的にしっかりした食事をすることが重要だろう。だとしたら今の変化は,私の身体が
「そろそろ消化器官を正常の働きに近づける訓練をしても良い頃ですよ」
というサインを出してくれているのではないだろうか,と。
そういえば,今までは敬遠していた生野菜(消化しづらい)やジャガイモ(満腹感が強過ぎる)なども,好んで食べるようになってきた。私の消化能力が復活しつつある証拠かもしれない。
排便も増加
たくさん食べるものだから,排便の回数も増えた。
今までは数日に一度しか排便がなく,10日間に一度くらいの頻度で強烈な下痢がやってくるという周期を繰り返していた。
でも最近は,日に数回の排便がある。消化器官と同時に,排泄器官も鍛えられているという感じだ。
私の腎臓は機能が低下しているのだが,排尿回数が少ないと,腎臓や膀胱の機能は低下したままなのだそうだ。排便の回数が増えると同時に排尿の回数も増えているので,この側面でも良い兆候だと捉えることができる。
人間を取り戻す
手塚治虫の作品に『どろろ』というものがある。主人公は,妖怪たちに奪われた身体の部分を取り戻す旅を続けるのだが,私の現在はそれに近いのかもしれない。
アミロイドーシスと生体肝移植によって奪われた身体の感覚を,少しずつ取り戻していく。そしてそれは,同様に奪われた心をも取り戻していく過程になるのだろう。
私の旅=人間を取り戻す旅=は,始まったばかりだ。
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