左右に伸ばした輪ゴム

【負荷をかける事が重要】

〔負荷のかけ方を考える〕

ここのところ,満足に歩けない日が続いています。私は歩くことが必要だと自覚はしているのですが,起床時の低血圧の度合が酷いと,挫けてしまうこともあります。

リハビリで歩き疲れてひとやすみ

リハビリは“負荷をかけ続ける”こと。今日はその,負荷のかけ方を考えてみましょう。

皆さんのご家庭にも,輪ゴムがあると思います。純粋な生ゴムから作られた輪ゴムはほとんどないでしょう。多くは大量生産された合成ゴムのはず。私の家庭も同じです。

その輪ゴムですが,同時期に使い始めたのに,長持ちするものとすぐに切れたり,溶けてしまうものがあるのはなぜでしょうか。

負荷をかけ続けると輪ゴムは切れる

輪ゴムは,その伸縮性を活用するグッズです。何かを留めたり形を保ったりするために,まずは輪ゴムを伸ばし,ものを挟んだり置いたりしてから伸ばすのを止めると,輪ゴムは元に戻ろう(収縮しよう)とするので,物を留めたり固定したりできるのですね。

でも,ずっと伸ばし続けていると,ゴムはやがて切れてしまいます。これは,ゴムにずっと負荷がかかっている状態だと,短期間で疲労が蓄積してしまうということを示しています。
私たち人間の筋肉も同じこと。長時間運動し続けると筋肉が極度に疲労し,柔軟性を失ってしまいます。筋肉痛や筋違え,場合によっては筋断裂を起こしたりすることもあります。

輪ゴムを長持ちさせようと思ったら,時には負荷から開放することが重要です。そしてそれは,筋肉も同じこと。
日々たくましい筋肉を作り続けているボディービルダーであっても,トレーニングを休む日を設定するそうです。筋トレをしない日を設定する方が,毎日トレーニングをし続けるよりも効率的に筋肉を育成できるのだとか。輪ゴムは伸ばすのを止めても育つことはありませんが,そのしくみは筋肉と似通っていますね。

幅広に輪ゴムを伸ばしてみると筋肉の収縮がわかる

負荷をかけなければ輪ゴムは劣化する

しかし逆に,輪ゴムを緩めたままにしておくと,それも良くない結果を招いてしまいがちです。そう,輪ゴムの表面が溶けて他の輪ゴムと一体化してしまったり,机など置いておいた場所にひっついてしまったり,品質が劣化し脆くなって切れたりしてしまうのです。

筋肉の場合は,溶けることはありません。負荷をかけない(=使わない)筋肉は,次第に痩せていきます。痩せた筋肉は,それ以前にかけられていたものと同等の負荷を与えても,効果的に働くことが難しくなっていることが多く,一度に行う運動量が減ると,それに応じた負荷にしか効率良く働くことができなくなり,さらに痩せてしまうという循環に入ってしまいます。

輪ゴムも筋肉も,使わなければならないのですね。

やはり中庸が重要

となると,当たり前の結論しか出てきません。そう,
「程々が大事」
という結論が待っているのです。

輪ゴムは一定時間使ったら一度対象物から外して休ませ,他の輪ゴムを使うと良いです。ローテーションを組むことで,輪ゴムは寿命を延ばすことができます。

同様に筋肉も,負荷をかけない日を設定することで,柔軟さを保持したまま成長させることができるのです。
実際のトレーニングでは,全身の筋肉を全て休ませるというのは非現実的です。今日は腕の筋トレを休むから,腹筋はしっかり作ろう…というようなローテーションが必要になります。


でもここに,見落としがちな課題があります。それについては次回に。

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コメント

    • 森田 悦郎
    • 2019年 7月 13日

    ほどほどが良いのは、何においても言える事ですね。
    でも、なかなか出来ないのが、実情ですね。
    ただ、やらなければ何にもなりませんから、やれる事をやっていきます。

    • 4690sensei
    • 2019年 8月 21日

    自分から見ると丁度良いと思えても,客観視してみるとやり過ぎにみえるという場合が多いようです。

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