ゆめタウン久留米にてCozy-Ashさんのクラリネット演奏を楽しむ

【生まれ変わることができました】

〔難病が与えてくれた大きな影響〕

病から10の気づきの贈り物をもらう

年末が迫ってきました。私と難病FAPとの共存もまた歳を重ねることになります。発症当初はいつ襲われるかもしれない痛みや立ちくらみや水様便に怯え,余命が宣告されるような病に罹ったことを認められず,苦悶の日々を送っていました。しかし手術,その後の闘病生活を経てみると,難病は私にとってかけがえのない存在にまでなっています。

私は病を得て,生まれ変わりました。それはもちろん肉体的なところが大きいのですが,心の部分もまた,それにも増して多大に影響を受けたと言えると思っています。
病を得る以前の私は,自信満々で,傲慢で,他人の心を思い遣ることなどできない人間でした。しかし強烈な闘病生活を経て,

  1. 周囲にある様々なことに意味を見出す
  2. 私に関わってくれる存在に感謝をする
  3. 己の言動が他に与える影響に思い至る
  4. 自分が出来る事にのみフォーカスする
  5. 自然環境の美しさに感動し感謝をする
  6. 有言は実行するという事の重みを知る
  7. 周囲からの慈の心を表裏なく受け取る
  8. 感情の起伏を調整して怒りを育てない
  9. 生命の価値は尊くて同等だと実感する
  10. 自分が貢献できることを考え実行する

という10の気づきを得ました。

伝習館高校の生徒達に対して気づきのシェア

これらの気づきを経て私は自身を変えようともがき始めました。すると私が今まで至らなかったにも関わらず大きく深い愛情を以て接してくれていた方々は,まるで私がいつか気づくのを信じていたかのように,焦らず,そして慎重に,私の“これまで”にどう影響されてきたのかを語り始めてくれたのです。

私にとってその過程は,非常に辛いものでした。なにしろ,自身がいかに“よろしくない存在”だったかを認めるものになったからです。
私は心を穏やかに保つことに苦労しましたが,この過程を経ないことには有用な人間に生まれ変われないことに気づいていましたので,じっと耐え,自己を見つめ続けました。

そこで得たのは,大きな大きな宝物でした。

この世の人間はみんなが希有な存在

まず,生きている全てのものが貴重で,他にとって替えられないものだということが実感されました。私がどんなに周囲の人を平気で傷つけても,私から離れていく人は少なかったのです。これは,嫌な存在だとしても私自身も替えのきかない存在であり,生存していることに意味があるからこそなのだと感じられたのです。

生きているものの中でも人間は,個々が希有な存在であると実感しました。私にとっても,誰一人として不要な存在はないんだということが解ったのです。


そしてこの感覚は,私の家族について,特に強く感じられるものとなりました。

(続く)

歩行訓練もベッドの上で行うリハビリから

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